憎悪2

「今から自殺してくる」とあのひとは言った。脚立とロープを持って、今にも家から出ていこうとした。私は泣いた。

これは脅迫だ。

言われた方も自分をひどく責め傷つくのだ。

だけど、家の中で起きたというだけで、相手がパートナーというだけの理由で、犯罪は犯罪ではなくなるのだ。

聞かれるから答えるのに。それに対して怒るとはどういうことだろう。失言を責められたら私は自分が悪かったと思うしかなくなるに決まっている。

これが彼らのやり口だ。

したたかで、狡猾で、口がうまく、相手を言いくるめる。ロジカルに相手をやっつけてしまう。ちょっとでも攻撃されたと感じたらやり返す。

パートナーのことなど、尊重していない。

本当に大切に思っているなら、そんなふうに徹底的に追い詰めても良心の呵責が全くない、なんてことがあるだろうか。

彼らはパートナーのことなど愛していない。

メリットとデメリットを考えて、実に計算高く利用しているにすぎない。

そんなやつのために、何年もの歳月を無駄にしたのだと、もう取り戻せないのだとおもうと、どうしてこんな目にと、恨み言の一つも言いたくなるというものだ。

なぜ……

自分が悪かったのか……

あのとき、あれをすれば、あるいは、しなければ、違っていたのか……ひとのせいにしているだけなんだろうか……

これから私は、どうしたらいいのだろう……

もういやだ

……

ああ、

自分は、

だめだ。

私はもういっそのこと、

私自身でいることを、やめたい

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